12月10日 火曜日
【パナマ】 パナマシティー
今日がパナマシティー最後の日。
俺以外の3人はまだパナマ運河を見ていないので行こうかということに。
みんながワイワイと準備をしている間、1人で中庭でタバコを吸っていると日本語で声をかけられた。
「あ、こんにちはー、日本人の方ですか?」
長い髪の毛を頭の上で結び、ヒゲの伸びた旅人ですといった風貌のお兄さん。
でもそんなワイルドな中に幼さの残る顔をしている。
リョウ君というこの大学生の兄さん。
アフリカを回って今中米を南下してきているところだそう。
「あ、あれ?もしかして金丸さんですか?わー、ブログ読んでますー。」
お、久しぶりだな、この感じ。
ありがとうございます^_^
「あ、パナマ運河行くなら僕も一緒に行っていいですか?」
「もちろんですよ。」
というわけで5人でパナマ運河へ。
前回と同じく市バスとチキンバスを乗り換えて1ドルもしないで行くことができる。
俺はもう前に来ているとこなので、入り口のところで待っとくことに。
入場料5ドルの節約。
さてみんなを待ってる間にご質問にあったことについて書きましょうか。
美味しいラーメンTOP5 俺選!!
僕ラーメン好きなんです。
日本中のライブハウスを回ってる時も、この町に行ったらあそこのラーメン、この道を走るならあのお店、といった感じで日本中のラーメン屋の地図が頭に入ってました。
そのころやってたブログなんて、ライブハウス巡りのブログっていうか完全にラーメンブログになってましたからね。
もちろんマニアほどではないので、そんなに知りませんけど僕なりに好きなラーメン屋さんを5つ選んでみます。
世界一周、ハイパー関係ないけどね!!
ここパナマ運河のエントランスだけどね!!
観光客めっちゃおる中でラーメン選びます!!
いきます!!
★信玄 (札幌)
はい、言わずと知れた味噌ラーメンのメッカ、札幌で大人気のお店。
札幌味噌っていったらケヤキやテツヤが有名ですが、僕はここのダイナミックで攻めてる濃厚な味わいが大好きです。
あの北海道らしい古い建物、アイスバーンになった地面、白い息を吐きながらすする味噌ラーメンは僕の日本旅の原風景です。
★井出商店 (和歌山)
これもハイパー有名なのでラーメン好きには、えー?あれかよー?って感じでしょうが、最初に食べた時の衝撃はいまだ忘れられない。
濃厚な豚骨醤油が骨の髄まで染み渡る。
ただ日によってスープのクオリティが変わるのでそこは難点だけど。
テーブルに置いてある早なれ寿司と一緒に食べよう!!
★つたふじ (尾道)
いつも広島を通る時、尾道あたりでお腹がマックス減るように時間を調整する。
それはこのお店のため。
尾道ラーメンの甘い脂のスープは極上の麻薬だ。
★元祖長浜 (福岡)
何があってもここは外せない。外さない。
愛すべき九州人の魂。
ゴマと紅生姜をこれでもかってくらいかけてノーマルでいただこう。
ためにはベタカタもアリ。
★亀仙人 (宮崎)
世の中、腐る程ラーメンあるし、数え切れないくらい食べてきたけど、今はパッと浮かばない!!
美味しかったところがありすぎて絞れない!!
ので地元のお店入れときます。
宮崎人の飲んだ帰りはここで決まりです。
次の日必ず胃もたれしますが。
来来亭に似てるけど、こっちのほうが攻めてます。
もっと他にもたっくさんあるけど選べないからこの辺の有名どころで勘弁してください。
ああ……こんなこと書いてたらお腹空いてきた………
ラーメン食べたいよー……………
「金丸さーん、お待たせしましたー。」
てなところでみんなが満足げな顔で戻ってきた。
巨大な豪華客船の通行を見ることができたみたいで大喜びしていた。
帰りはタクシーに乗って街に戻った。
10ドル。シェアして1人2ドル。
宿に帰ると表のバスケットコートで地元の人たちがサッカーをやっていたのでとりあえず乱入しておく。
もやし。
よーし!!明日から移動だからね!!
とうとう中米とさよならだからね!!
南米だぜイイイイイイイヤッホオオオオオオオ!!!!!!!!
とハイテンションで走り回り、カッコつけてフェイントして抜かそうとしたらボールの上に乗って宙に浮いてコンクリートの地面にしこたま叩きつけられ身体中傷だらけになってすぐ宿に帰ってずっと椅子に座ってました。
うん、もうサッカーとかしない。
体ついてこなさすぎ。
マユコちゃんにアルコールで消毒してもらって宿中に叫び声を響かせて、今夜は早めに眠ることに。
なんせ明日は船によるパナマ~コロンビアの国境越え。
たいした距離ではないけれど、朝イチからジープに乗ってジャングルを抜け船着場へ向かい、そこからスピードボートで国境へと向かう。
船でしか行けない小さな集落の国境。
どうなるかまったくわからないけど、行くための足はキチンと確保されているのでまぁなんとかなるさ。
コロンビアの国境を越えたすぐのところにあるカポルガナという港町まで、全部ひっくるめて187ドル。
その中からデポジットで25ドルを受け付けの兄ちゃんに渡す。
そして兄ちゃんは俺たちのパスポートを集めて、国境で必要だからとコピーを2枚ずつとってくれた。
多分この25ドルはうわ増しした分で兄ちゃんの懐に入るのかな、とふと思った。
ここもまた自分で刻めばもう少し安くなるのかもしれないけど、ジープのチャーターやど田舎での交渉を考えたら、これが1番なのかな。
船の国境越えなんてメキシコ~グアテマラ間以来だな。
楽しもう。
と思ってたんだけど…………
マジでなめてた。
次の日が地獄の1日になることを知る由もないメンバーは、余裕をかまして夜の1時にベッドに入った。
明日、これまでで最も過酷な国境越えが始まる。