8月18日 日曜日
【アメリカ】 ヒューストン
空港で目を覚ましたことも、ブログを更新したことも、来ていた少し辛口のコメントに頭を悩ませながら返事を返したことも、バスに乗って郊外のスーパーマーケットを回って歌を止められたことも、足に出来た豆を潰しながらひょこひょこと歩いて歌える場所を探してさまよったことも、そして結局歌えずに無力感に打ちひしがれながら空港に戻ったことも、
今、カッピーのパソコンに入っていたある映画を見終わって、心に滲む感情が忘れさせてくれる。
人間はなぜ生きる。
人間が一生のうちに手に入れられるものはどれほどのものか。
どうせ死んだらなにもかもが無くなってしまう。
なのになぜこんなに悩むんだろう。
いや、悩むのではなく、迷うのだろう。
様々な感情が入り乱れて、視界を遮ってしまう。
ドロドロになって、澱みになって、いつの間にか深く底に沈んでしまう。
清らかさとか、誠実さとか、それがどれほどの価値があるのだろう。
ただの、迷うことができる肉の塊なだけなのに。
スラムドッグミリオネアって映画を観た。
インドがどういうところか、漠然としたイメージしかないけど、そんな虚空に漂う生というものの答えがあるような場所に思える。
何を見つけられるか。
それは実際にインドに行ってのお楽しみだな。
このタイミングでこの映画を見られてよかった。
今は深く考えず、この俺という生が持つ意思を貫いて旅をしよう。
明日の飯が美味いものでありますように。
明日の旅路に何か新しいものを見つけられますように。
命の存在を、いつも強く感じていたいな。