8月14日 水曜日
【アメリカ】 ニューオリンズ
体力全回復。
シャワー浴びてベッドで寝ただけなのに、驚くほど体が喜んでるのがわかる。
身体中がピカピカだ。
今ならチョメチョメできる!!
高望みはしない!!
ゆまちゃん似の女の子とエッチ、っていうかゆまちゃんとおおおおおおおおおおおおお(´Д` )
ゆまちゃん、調子どうかな。
よーし、この最高のモーテルに荷物を置いて、身軽になって街に繰り出してジャズ好きの日本人観光客と仲良くなって、俺のサッチモを女の子にアームストロングさせて…………
「えーっとねー、この部屋出ないといけないわ。ゆうべ受け付けのオッさんがトレーラーハウスの鍵と間違えてこの部屋の鍵渡したんだって。この部屋、本当は1人20ドルくらいだわ。」
はい、空港泊決定。
今日もクソ重い荷物を担いで行動ですね。
そしてモーテルを出た瞬間、クソ土砂降りですよね。
近くのガソリンスタンドに逃げこむ。
風がさかまいて雨が容赦無く吹き込んできます。
暴風雨ですか。
ウケますね。
なにが女の子にアームストロングだ!!
チクショウ!!!
ああ……ひどすぎる………
せっかくサッパリして気分を入れ替えていこうって思ってたのに、いきなり苦行だよ………
しばらく濡れながら物陰で耐えていたけれど、いつまでもこうしていてもラチがあかなそうなので、やってきたダウンタウン行きのバスに飛び乗った。
バスはニューオリンズのメインストリートに到着。
おお、なかなかの都会だな、ニューオリンズ。
北部以来の大きなビル群がそそりたっている。
広いメインストリートには路面電車が走り、道の両側には派手な看板のお店が並んでいる。
有名観光地の雰囲気ってやつが漂っていて、歩くだけでソワソワしてくる。
雨の小降りになってきたメインストリートを一本脇に入ると、そこにはまぁものすごい数の看板がひしめく飲み屋街があった。
どこまでもずーーーっとバーが並んでいる。
そしてそのお店の外観が、すべて50年はタイムスリップしたかのようなレトロな作りをしている。
レンガ作り、ボロい木造、鉄製の窓の手すりも装飾のほどこされており味わいがある。
とにかくすべてがレトロ。
そしてもちろん、これがぜーーんぶライブバー。
そう、ニューオリンズはジャズの街。
ムーディーでメロウで、スイングするブラックミュージックの聖地。
昼間っからガンガンフリーセッションしまくってる音が、開け放たれたドアから通りに溢れている。
ここがかの有名なバーボンストリートだ。
ライブまみれのストリートってだけならナッシュビルもメンフィスも同じなんだけど、ここバーボンストリートにはもうひとつ、ストリップバーがたくさんある。
通りを歩いていると、お店のドアのところにスタイル抜群の黒人の女の人が下着姿で立ってて手招きしてくる。
ホテルのテラスではドリーパートンみたいな派手な女の人が立って、道ゆく男にウィンクをしている。
どこまでのお店かは聞かなかったけど、たぶん交渉次第で最後までだろうな。
その自由で治外法権な雰囲気までが、映画で観た禁酒法の時代を再現してるようで、モノクロの喧騒がサックスの音色とともに通りに流れている。
もちろん、危険な空気も。
なんて特殊な街なんだ!!
ニューオリンズ!!
「うわー、懐かしいわー。あ!!ここでご飯食べたわ!!」
そう言って高そうなレストランの前に立ち止まるカッピー。
カッピーは日本にいるときは音楽事務所のマネージャーをやっていたので、色んなアーティストと関わってきている。
結構な有名どころも。
前回アメリカに来たときは盲目のピアニストである辻井のぶゆきさんのツアーだったみたい。
現在の状況と比べると、
前回 三ツ星ホテル
↓
貧民楽団 野宿&空港泊
前回 高級レストラン
↓
貧民楽団 マクドナルド
前回 警察のボディーガード2人
↓
貧民楽団 守護霊のみ
昨日も辻井さんから、また一緒にアメリカ周りたいね!ってメールが来たみたい。
よし、辻井さん。
テント持参でお願いします!!
そんなバーボンストリートなんだけど、物乞いはいるけど路上パフォーマーはいない。
そこらへんの呼び込みのおじさんに聞いてみたところ、どうやらこのバーボンストリートでは終日路上演奏は禁止されてるんだそうだ。
1本隣の通りなら大丈夫とのこと。
どっちにしろ今日は雨でバスキングはできない。
ポイントの下見だけして街を後にした。
ニューオリンズのダウンタウンから空港へ行くバスは17時50分くらいのが最終便になる。
でもダウンタウンから少し離れたバス停からだったら21時半くらいまで出ている。
どちらも空港直通で2ドル。
こういった市バスを今までほとんど使って来なかったんだけど、実はWi-FiさえあればiPhoneのグーグルマップでとても詳細に調べることができるのをカッピーたちと行動して教えてもらった。
何番のバスでどこどこ乗り換えで何分歩いて、とかかなりしっかり出てくる。
バスキングサイトとか航空券、バスチケットの予約など、カッピーは俺の何倍もiPhoneを有効に活用している。
さすが前回すでに世界一周してる男だ。
2ドルのチケットでニューオリンズ国際空港に到着。
こ、こ、こ、こ、これは!!!
ここは天国かーーーー!!!!
なにこのどうぞごゆっくりお休みになって下さいと言わんばかりのソファーは!!
ていうか寝て下さいって言ってる!!
しかも各ソファーごとにご丁寧にコンセントまでついてる!!!
無料Wi-Fiは飛んでるは、ダンキンドーナツはあるは、ここすげええええええええ!!!
あ、ども、サッチモさん、ちゅっす。
マジやべっすね、この空港。
さすがルイアームストロング国際空港とか名前がイカしてるだけのことはありますね。
マジ感動っす。
女の子にアームストロングしたいとか言ってマジすんません。
柔らかいソファーに寝転がる。
綺麗でお洒落なこのレストスペース。
周りにもたくさんの人たちが夜を越すためにブランケットに包まって寝ているので、なんら気にすることもない。
警備員さんも、お休みって言ってくれる。
あんまり飛行機乗ったことないから空港泊したことないけど、自信持って言える。
ここ世界一寝心地のいい空港だ。
おやすみなさい!!!