1月9日 水曜日
【トルコ】 アクサライ
激寒だった。
マジでやばかったー。
マイナス10℃の極寒の夜。
工事中の建物の中で、柱の影に隠れて眠ったんだけど、寝袋だけじゃとてもしのげる温度じゃなかった。
ずっと寝返りをうっていて、ほとんど眠れず。
そして寒すぎるのでなかなか寝袋から出られず、少し暖かくなってきた9時くらいにようやく身体を起こした。
ビシッと張りつめた空気。
すべてのものが凍りついている。
トルコでもこんなに冷えるんだなぁ。
あまりの寒さに南下欲が首をもたげるが、カッパドキアに行くためにはなんとしても歌わないといけない。
中心部の広場に行ってみると、そこそこ人も歩いている。
30万人くらいの町かな。
アーケードもある!!
美味しくないケバブをかじり、カフェでケータイの充電。
あ、ちなみにトルコの電圧は250V。
俺の変圧器は100~240V対応なんだけど、なんとか大丈夫みたい。
昼前になり人通りも増えてきた。
よし、やるぞ。
カフェの目の前の通りでギターを構える。
うおおおおおおお!!!!!
顔が痛い!!!
唇が動かない!!!
弦に触れてるのかもわからないくらい指の感覚がなくなる!!!
雪の上に立っているので靴底から冷たさが浸透してくる。
負けてたまるかーーー!!!!
うりゃああああああ!!!!!
コンヤほどではないがそこそこの人だかりが出来、みんな歌を聴いてくれた。
のだが、いかんせん指の感覚がなくて弦がキチンと抑えられなくて音が鳴らない。
そして震えて声がうわずって、すっげえ下手くそになってしまう。
それでも頑張り続けて、なんとか36トルコリラのあがりを手に入れた。
すぐさまカフェにダッシュ!!!
あー、マジでやばかったー………
紅茶で温まっていると、カフェのボスがやってきて、今夜は何か予定があるのか?と聞いてきた。
何もないですと言うと、ならば歌える場所があるのでそこに行くといいと紹介をしてくれた。
どういうところですか?と聞いても、行ってのお楽しみ的なことで教えてくれない。
え?一体どんな場所だ?
「フミ、連れて行ってあげるよ。」
外で歌を聴いていてくれた若者、サリムが場所を知ってるとのことだったので、彼と一緒に向かった。
凍てつく風で顔が割れそうだ。
雪をザクザク踏みながら歩く。
やってきたのは、町の中でひときわ高いビルがそそり立つショッピングモールだった。
中に入るとものすごく綺麗でモダンなお店が並んでいる。
文明国!!トルコ!!
というわけで、ここからまたわけのわからない展開のスタートです。
マジで。
★音楽教室に行き、トルコの伝統楽器を実演してもらう。中東!!って感じ!!不思議な音階。各弦にクロマチック用のブリッジがついてて絶妙に音をはずしてくる。
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★ビルの上層階に行き、オフィスで紅茶を飲む。
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★そこに、このビルとショッピングモールの社長と経営陣がやってきて、彼らを前に歌う。
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★紅茶、ご飯、全部タダ。
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★ショッピングモールの中でスピーカーを使って大音響のライブをさせてもらう。ギャラで60トルコリラ。
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★Facebookで10人くらいの人と友達になる。
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★なぜかサルサ教室でステップを学ぶ。
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★セキテルゲツ キュチュキュヤラム(短小のクソ野郎)が異常にウケる。
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★ムスリムの可愛いママにイスラムの洗礼の仕方と、とても大切な祈りの数珠をもらう。
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★敬虔な信者さんとはやっぱり宗教の話になる。いつも般若心経を唱えてあげるととても喜ばれる。仏教感は哲学的すぎて説明が難しい。
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★ママにケーキを出してもらったからいつものようにいただきますをしたら、それは何?と聞かれ、食べ物に感謝してるんですと言うと、神にではないの?と不思議がられる。
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★その後、用意してもらったホテルに宿泊。タダ。
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★Wi-Fiのつながる個室でやるべきとこはただひとつ。ゆまちゃあああああああああああんんん!!!!!!!
なんなのこれ?
毎日めまぐるしすぎてよくわかんないよ。
もう、ほんと、ゆまちゃんとか。佐山愛とか。なんのこと?
ジャネル、バイラン、今ごろ俺のこと話してくれてるかな。
俺は今日も友達がたくさん出来たよ。
心配してくれてるだろうけど、俺は大丈夫だから。
トルコ人は、みんな俺をほっといてくれないから。
今日の日記、ちょっと手抜きでゴメンね!!
毎日誰かと一緒にいるから集中して書く時間がないんです!!
そして寒すぎて心にも余裕がない(´Д` )
どこまで南下すればあったかくなるんだよーーー!!!!!