11月11日 日曜日
スロバキア、ブラチスラバ
~ハンガリー、ブダペスト
よく、というかほぼ全員に、野宿してて危ない目に遭わないの?と聞かれる。
自分でもよくやってるなと思うけど、だってホントになんともないんだもん。
寒いけど。
たまに臭いけど。
俺はいつも臭いよ(^-^)/
でもこの前、スタニスラバの家で2ヶ月ぶりに服を洗濯させてもらったから、今は信じられないくらい清潔だけどね!!
洗剤の匂いってすごいよね。ハンパなく香水つけてるような気分になったよ。
今ならチョメチョメだってできる。
相手いないけど。
もしかして、2ヶ月履きっぱなしだった下水道の臭いがするパンツと犬の臭いがする靴下を洗濯機の中に入れたからスタニスラバ怒ったのかな(´Д` )
あー、スタニスラバ、仲良く別れたかった。
話それたけど、ホントに野宿してて今のところなんともない。
他の世界一周の旅人さんは、ピラニアに噛まれたり、野良犬に噛まれたり、荷物盗まれたり、カメラ壊れたり、と色々トラブル起きてるみたいだけど、俺は今のところまったく問題は起きてない。
不法滞在がばれてスロバキアに3年間入国禁止になったり、強制退去くらったり、たまにバッドボーイズに囲まれてテント倒されたりするくらい。
俺が恐れる問題は、そうだなぁ、ギター盗まれたり、強盗に襲われたり、ナイフで刺されたり、彼女に捨てられたりってとこかな。
急いで先に進まないと捨てられてしまう(´Д` )
というわけで彼女に捨てられないために、やってきたバスステーション。
ブダペスト行きのバスは………
たったの10ユーロ。
おらぁ!!安ぃ!!!
でも出発が17時だったので、とりあえずチケットだけ買って、それからスーパーマーケットへ行った。
ハンガリーのお金はユーロではない。
いつも通り換金をするつもりはないので、歌って稼いで初めて飯が買える。
でも今日はもう歌えないので、今夜の飯と明日の朝飯を買っとかないといけない。
これをしなかったせいでチェコの初日はお腹ペコペコで路上やったもんな。
サンドを購入。
そして夜のためのビールも。
それからご飯を食べにピザ屋さんへ。
お会計の時に、路上で稼いだ小銭を店員さんに見せながら数えていると、紙幣に換金しようかい?と聞いてくる。
これが最近の技。
店員さんはお釣り用の小銭が欲しい。俺は重たいから紙幣に替えたい。
お互いに良いこと!!
最初のころは、あ、あ、あの、もしよろしければこの小銭を紙幣に替えていただけませんでございましょうか?あ、出来ればでいいんで!!出来ないですよね!!わかってます、死にます、みたいに下手に出ながら換金してもらってたけど、今では感謝されながら換金している。
ノルウェーで3%の手数料払いながら換金してたのが懐かしいな。
これでハンガリー入国の準備は整った。
17時まで待ち、バスステーションへ。
あー、スロバキア、本当は3日くらいで終わらせようと思ってたのに、結局12日も居てしまった。
しかも30日以内にシェンゲンエリアを出ていけっていうお土産付きだ。
こんな何にもない国なのに、すっげぇ濃い12日間だったなぁ。
そして色んな人に会った。
3年間戻ってこれないけど、ていうか一生来ない確立95%だけど、スロバキア、イカした日々をありがとう!!
荷物代の2ユーロを払いバスに乗りこんだ。
スロバキア!!
ジャクエム!!!(ありがとう)
21時。バスはハンガリーの首都、ブダペストの街に到着。
中心部から結構離れた郊外に止まった。
バスを降りる。
右も左もわからない。
お、おー………
久しぶりだな、この感覚。
まったく知らない国にポンと飛びこんだ時のこのなんとも言えない感覚。
今までの価値観がリセットされる焦燥、右も左もわからないとてつもない自由さ、
心もとないんだけど、歩むべき道がパッと目の前に開けた、この喜び。
ていうかわずか12日ぶりなんだけどね。スロバキアに縛りつけられてた時間が長かっただけに、一気に解き放たれた気分だ。
近くにバーガーキングを発見した。
駐車場に座りこんで、バッグの中からサンドを取り出しかじりついた。
そしてビールをあおる。
うんめーーーーーーー!!!!!!!!
信じランねーくらいうまい!!、!
パンに大好きなオニオンバターを塗ってハムを乗せて………噛りつく。
うんめーーーーーー!!!!!
爛漫のチキン南蛮なみにうまい!!!!
嘘だよ。
こんなもんが爛漫のチキン南蛮に敵うわけねぇ。マスターに謝れ!!
あぁ、チキン南蛮食べたい………
駐車場でおっぱじめちゃってバーガーキングの店員さんがドライスルーの窓からこっちを見てる。
とてもいい気分。
自分のすべてを肯定できてしまえるような気分の夜。
2本目突入。
風は吹いていない
木々は静まっている
野宿にいい夜だ こんな夜は
雨も降っていない
地面も乾いている
野宿にいい夜だ こんな夜は
少しの寂しさが
胸を触ってくる
野宿にいい夜だ こんな夜は
川に映る街明かり
教会の鐘の音
眠れる場所を探して 歩いた
タバコに火をつけたら
君の顔が浮かぶ
星屑がまたたいて
世界に僕1人
野宿にいい夜だ こんな夜は